ブログ
微雑音
ブログ No.21
2023-03-28
お寺の近く、姫路城の北側の中堀沿いの桜並木です。今朝通るとほぼ満開でしたので、午後、91才の母を車椅子に乗せてささやかな花見に来ました。お寺から車椅子を押しても、5,6分のところで、地元ではよく知られてます。しかし、この並木の木々もかなり老木になってきたのか、今年はもひとつ勢いがないような気もします。あと2,3日後ならもっと華やかなのかも知れませんが。
ともかく、今日は平日ですが、多くの方がこの並木にもきていらっしゃいました。写真はないですが、山々の桜も大変きれいですね。一昨日、砥堀にお参りに行きましたが、周辺の山桜(正確な桜の種類はわかりませんが)が大変美しく、ちょっとした桜の名所に来た気分になりました。姫路近郊の山々の桜もたいへん美しいです。車を停めて、じっくり花見をしたいものですね。
ブログ No.20
2023-03-17
ただいま、当山山門脇の沈丁花が満開です。優しいまさしく香しいよい香りがします。先日も、ある方が山門を入られた瞬間に「あっ、なんかとてもいい香りがする。」とおっしゃられたので、「その沈丁花ですよ。クチナシ、キンモクセイともに三大香木らしいです」と私が指さして言うと、「キンモクセイより私は好きかも」とおっしゃってました。
境内全体にその香りが漂っています。花の香りに癒やされる、などと今まではあまり思ったことはなかったのですが、今年はなんかとてもこの香りがしみてきます。あと10日ぐらいは咲いているでしょうか。お彼岸の納骨堂へのお参りに来られた方々も癒されることでしょう。
手元の歳時記を開くと「沈丁の花をじろりと見て過ぎる」(波多野爽波)という句が載っていました。
ついでながら、境内には数本の椿の木もあり、しきりにヒヨドリがその蜜をついばみに来ています。携帯でなんとか写すことができました。
ブログ No.19
2023-02-19
やや古い情報ですが、2月10日に開催しました、当山住職が所属しておりま
す真宗文化研究会の特別講義についてご紹介します。
真宗文化研究会は、播州地域の浄土真宗本願寺派の僧侶有志により平成6年
に結成された会で、事務局でもある亀山本徳寺において、声明や雅楽の研鑽を
目的として、約40名の会員で活動しています。
この度、コロナで中断しておりました特別講義を今年再開し、今回は、東京
築地本願寺副宗務長である東森尚人氏をお迎えし、「築地本願寺の近年におけ
る取り組み」という演題でご講義をしていただきました。
築地本願寺という大きな寺院の取り組みが、どれほど私ども一般寺院の参考
になるものかと当初は後ろ向きの思いでしたが、いやいや大変有意義な講義で
ありました。
資料の一部を掲載しましたが、東京在住の方でも築地本願寺を知らない人も
多く、築地本願寺をいかに活性化させていくか。いかにおみのりを伝え、いか
に開かれたお寺にして行くかというのが大筋のテーマでした。
氏の話の中で、「築城10年 落城1日」という言葉がでました。突き刺さる
言葉ですね。
これは普通の会社でも通ずる言葉ですが、地域の人々や門信徒との信頼関係が
あってこそのお寺です。自身の住職としての活動で、まだまだ考えることも多
いと思わされたご講義でした。
す真宗文化研究会の特別講義についてご紹介します。
真宗文化研究会は、播州地域の浄土真宗本願寺派の僧侶有志により平成6年
に結成された会で、事務局でもある亀山本徳寺において、声明や雅楽の研鑽を
目的として、約40名の会員で活動しています。
この度、コロナで中断しておりました特別講義を今年再開し、今回は、東京
築地本願寺副宗務長である東森尚人氏をお迎えし、「築地本願寺の近年におけ
る取り組み」という演題でご講義をしていただきました。
築地本願寺という大きな寺院の取り組みが、どれほど私ども一般寺院の参考
になるものかと当初は後ろ向きの思いでしたが、いやいや大変有意義な講義で
ありました。
資料の一部を掲載しましたが、東京在住の方でも築地本願寺を知らない人も
多く、築地本願寺をいかに活性化させていくか。いかにおみのりを伝え、いか
に開かれたお寺にして行くかというのが大筋のテーマでした。
氏の話の中で、「築城10年 落城1日」という言葉がでました。突き刺さる
言葉ですね。
これは普通の会社でも通ずる言葉ですが、地域の人々や門信徒との信頼関係が
あってこそのお寺です。自身の住職としての活動で、まだまだ考えることも多
いと思わされたご講義でした。
ブログ No.18
2023-01-25
2023年1月24,25日は大寒波が押し寄せ、非常に珍しく、姫路でも結構積もりました。積雪5cmぐらいでしょうか。5cmというと少なそうですが、これだけでもう姫路の交通機関はマヒ状態だと思います。
1月25日午後には、道路の雪も溶け、ノーマルタイヤで道路も走れるようになりましたが、BPがまだ通行止めのため、国道2号線の特に西行きが大渋滞でした。(午後4時頃の話)
昨夜は、JRのい新快速も線路上で止まってしまったようです。乗客の皆さん、どれだけ大変だったことでしょう。
雪明かりが美しい・・・などと呑気な話ですが、雪月花は日本の四季を彩る風景の定番です。どうか大きな被害がでませんように。
ブログ No.17
2022-01-07
昨年、私は3月、11月、12月とあわせて4回コンサートに行きました。当時は、少しはコロナも落ち着いていた時期で、うち1回は大阪フェスティバルホールまで行きました。もっともチケット申込みは早い時期にしていましたが。今回のブログは、私が聴きにいったコンサート並びに私の好きな音楽について書きます。まったくの私の個人的な趣味の話ですので興味のある方は先をどうぞ。
私は音楽の専門家でもなく、自ら何か楽器ができる訳ではありません。しかし、私の人生、生活にとって、音楽は必要不可欠なもので、音楽なしの生活は考えられません。多少の好き嫌いはありますが、たいていの音楽は好んで聴きます。中でもクラシックならオーケストラやオペラや合唱曲、ロックならクイーンやディープパープルなどの70、80年代のロック、また映画音楽も大好きです。またジャズも吹奏楽も、そして民族音楽などにも大いに興味があります。無論、日本の歌もJPOPも大好きです。多く方が同じような感覚をお持ちだと思いますが、私にとって、音楽を聴くことは、日々の私を癒やし、元気づけてくれる栄養剤そのものなのです。
さて、冒頭に述べたコンサートの話に戻しましょう。
まずは、昨年の11月5日、大変貴重な音楽体験をしました。この日、姫路市に昨年新しく出来た「アクリエひめじ」のオープニングシリーズとして、世界最高峰のウィーンフィルハーモニー管弦楽団がやってきたのです。それもフルオーケストラで、指揮はこれまた有名なリッカルド・ムーティー氏。これを聴きに行かなければ一生の後悔と、チケット発売日の翌日に、姫路市文化センターまで買いに行きました。そして、無事当日、新しいアクリエひめじへ、わくわくして入場しました。知り合いのクラシックファンの方にも会いました。ウィーンフィルを生で聴くこと事態夢のようです。パンフを読むと、これまで何度も来日していたようですが、無論姫路公演は初めてです。今回も、東京、大阪、姫路ぐらいの公演でした。その公演を聴きに行けたのです。世界的な管弦楽団ですので、私が買ったC席(しかも3階!)でも一人2万円以上しましたが、その演奏は、まさしく世界最高の音だったと思います。無論客席は満員です。演奏は、組曲や交響曲が3曲でしたが、3階席でも十分にその美しい調べを堪能できました。一つ一つの音が宝石のようで、ずっと聴いていたい気分でした。アンコールもあり、まさしく最高の至福の時間だったと言えます。
前後しますが3月には、このアクリエひめじ完成のため、昨年末でコンサートホールとしての使命を終えた姫路市文化センターで、兵庫芸術文化センター管弦楽団の演奏会がありました。コロナ禍でまったく生の音楽が聴けなかった時期が続いてましたので、あたかも乾いた大地にもたらされた慈雨のような演奏でした。
話戻り、そして、12月3日は、大阪フェスティバルホールに、イギリスの老舗ロックグループ「キング・クリムゾン」のコンサートに行きました。こちらは、いわゆるプログレッシブロックというジャンルのロックですが、知らない人はまったく知らないと思います。老舗と言いましたが、なにせ私が持ってる、このグループの最も有名なレコードには、自分で「S52.1.30」と書いており、レコードのライナーノート(解説)には1971年4月とあります。つまりこのグループは1960代の終わり頃から、2021年の今日に至るまでずーっと活動を続けていたのでした。そんなことは私は全く知らず、正直存在も忘れかけてましたが、たまたま来日することを知って、こちらもなんとしても聴きに行かねばと思って、急いでネットでチケットを買いました。大阪のフェスティバルホールも大変立派なホールです。そのホールで、重厚なキングクリムゾンのサウンドを聴くことが出来、本当に有り難い一晩でした。写真は、演奏後、公式に許可された写真タイムに撮ったものです。興味のある方は、一度YouTubeでも検索してみてください。
そして、12月12日は、こちらも「アクリエひめじ」のオープニング記念のために書き下ろされたオリジナルオペラである「オペラ千姫」を観劇しました。このオペラも私は大変楽しみにしておりました。と言いますのも、一つは、当山のコーラスを指導してくださっている伊藤典芳さんが重要な役柄で出演されるからです。またこのオペラの原作が、玉岡かおるさんの「姫君の賦 千姫流流」という小説で、こちらも読んでおり、姫路が舞台の小説で、それがオペラ化されたのですから観劇せずにはおれません。
ということで、12月11,12日にの2日間公演されましたが、私は12日に観劇したのです。
物語は、豊臣秀頼の正室になった千姫でしたが、大坂の陣で秀頼が自害し、徳川秀忠の娘である千姫は助け出されます。やがて、千姫は桑名の本多家に嫁いだ後、本多家が姫路に移封され、夫忠刻とともに姫路城に入ったところから始まります。やがて、二人の間には一男一女が生まれるのですが、跡継ぎである男の子は幼くして亡くなり、やがて夫忠刻も若くして亡くなります。その影には、本多家を羨む人々の陰謀も見え隠れするのですが、悲しみにくれる千姫を娘と乳母がなぐさめ、姫路の10年は私の宝物だたったと高らかに歌いあげ江戸へ帰って行くところで幕が下りるのです。
このような物語でしたが、この度私はオペラを観てはじめて涙を流しました。時代と家に翻弄された千姫の波瀾万丈な半生を今回のオペラは見事に描かれていたと思います。オペラは、総合芸術です。一つの舞台に、いったいどれだけの人が関わっているのでしょう。したがって、一回の公演でも莫大なお金がかかっていると容易に想像できますが、だからこそ観る価値があると改めて思いました。
気がつけば、長々と書いてしまいました。毎回、このような音楽話を載せるわけではありませんが、この度はあまりにも感激したことが続きましたので、いささか自慢げなブログになってしましました。
当山では、再び伊藤典芳さんの指導による善養寺コーラスの活動再開を考えています。これまでNHKの朝ドラの主題歌も何度も練習してきました。どなたでも参加できますので、歌いたい!と思う方は、どうぞお寺までお問い合わせください。だらだらの駄文失礼しました。