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ブログ

微雑音

ブログ No.4

2020-04-06
 4月8日は花まつりです。灌仏会(かんぶつえ)、釈尊降誕会、仏生会など呼び方は様々ありますが、日本では4月8日は釈尊の誕生日と伝えられ、釈尊、つまりお釈迦様の誕生時に、天から甘露の雨が降り注いだと伝えられることに因んで、甘茶を花御堂に置いた釈尊像(誕生仏)に注ぎ、仏教の開祖である釈尊の誕生を祝います。
 そして「花まつり」も「灌仏会」「仏生会」も俳句の季語にもなっています。ネットで検索するとすぐ出てきました。例えば、
   「百僧の袈裟の煌めき花まつり」岸本林立  
    「釈迦牟尼の指を真似る子花祭り」小林共代 など   (「歳時記」というサイトから)
そこで私も安直な発句を一つ、
   「花まつりコロナ禍の中手を合わす」
 ちなみに、同じ8日は、正岡子規の弟子である高浜虚子のご命日で「虚子忌」と言われ、これも季語となっています。
 さて、当山もこのコロナ禍で3月の法座はまことに残念でしたが中止にしました。4月以降の法座法要の日程も大幅に変更しなければなりません。お寺も、3密(密閉、密集、密接)が問題です。外出自粛の中、どこまで布教伝道活動を行うかは、まことに難しい問題です。法要法座は、布教伝道の根幹となる行事なのですから、お寺としてはあくまで勤めたいのです。
 ネット上では、コロナに関するニュースや投稿があふれており、その中には偽の情報、いわゆるフェイクニュースも多く存在してるようです。情報は仕入れなければなりませんが、偽情報があふれるネットには十分注意が必要です。トイレットペーパーが店の棚からなくなったのもフェイクニュースが飛び交ったためと言われています。
 コロナウィルスは確かに非常に恐ろしいウィルスですが、それ以上に恐ろしいのは、フェイクニュースを発信し、それを信じて行動する人間でしょう。
 最近話題の「お寺の掲示板サイト」にまことに面白い言葉がありました。
 あるお寺の掲示板の言葉です。「敵は『本能』にあり。」
 本能とはつまり煩悩です。煩悩の三毒「むさぼり、いかり、おろかさ」が私たちの実状です。このコロナ禍の原因はまだ解明されてないようですが、野生動物を食して、感染したなら、明らかに人間の煩悩が生み出した怪物ではないでしょうか。つまり、自然災害でなく、人災なのです。
 4月8日、通常なら全国各地で花まつりが営まれます。もちろん、花まつりをされるところも少なからずあるでしょうが、誰しも思うことですが、一日も早く普通の日々が戻ることを願わずにはいられません。                                                                                                                                                                                                                               4月6日
浄土真宗 本願寺派 
要谷山 善養寺

〒670-0874
兵庫県姫路市八代本町1丁目
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TEL:079-222-4296
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